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トニーニョ・オルタ(Toninho Horta)のAqui,Oh!(Check This Out)のイントロを採譜してみた!
ジャズギタリストでコンポーザーのパット・メセニー(Pat Metheny)に多大な影響を与えたといわれる、ブラジル音楽のギタリスト、ヴォーカリスト、そして作曲家、トニーニョ・オルタ(Toninho Horta)。最近よく聞いているのですが、彼のオリジナル曲のコード感やリズムに惹かれて、Aqui,Oh!(Check This Out)のイントロのバッキングを採譜してみました。
今回はDurango Kid 2に収録されているAqui,Oh!から採譜しました。上記のリズム譜を見るとわかるのですが、1、3小節目の頭拍が前の小節にずれ込んでいます。通常、強拍に置くべき頭の音がシンコペーションしているんですね。
本場のボサノバなどは2/4拍子で表記されますが、ジャズのボサノバなどは4/4拍子で譜面が書かれています。この譜面を4/4拍子に置き換えると全ての頭拍がシンコペートしてます。この頭拍のシンコペーションこそが、ブラジリアン音楽特有の浮遊感をうみだしているんですね。
このシンコペートするリズムがこの後、曲の中でいろんなパターンを交えながら続いていくのですが、どうもこういったリズムパターンはブラジルの血の中に入っているような気がします。かなり難しい右手のフィンガリングも曲間で出てくるのですが、意識的にやっている、というよりは無意識に出てしまうもののような気がします。なのでギターで練習するよりはパンデイロなんかの打楽器でこのリズムを練習する方が分かりやすいのではないでしょうか。
またコードもEadd9とCM6/Eが交互に続くだけなのですが、上手く開放弦を使って特有のサウンドを作り上げてます。トニーニョ・オルタ(Toninho Horta)のオリジナルを聞くと分かるんですが、コード進行がかなり独特で、透明感のあるコードを使っています。この人のようにマイナーメジャーセブンスとかも平気で使って、しかもそれがポップに気持ちよくサウンドするなんてのは、そうそうお目にかかれないですね。Moon Stoneに収録されているGershwinとかかなりオススメです。
ざっとイントロだけ採譜してみても、かなりいろいろな事が分かります。何か気に入った曲があったら、何故自分はその曲が好きなのかを知るために採譜してみるのもいいかもしれません!
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