2012/03/01

"New York State of Mind"がiTunesにて発売開始しました!


Acousphere RecordよりAcoustic Sound Organizationの3枚目となる最新音源が発売されました!今回はBilly Joelの名曲、New York State of Mindをギターデュオでアレンジしています。

メロディのリードギターをAcousphereの奥沢さんにとっていただいて、伴奏を僕が弾いています。パーカッションやベースをギター1本のプレイに内包するワンマンリズムセクションというTuck&Pattiのギタリスト、Tuck Andressさんの提唱するスタイルがあるのですが、そちらに今回挑戦してみました。ベースラインとトップノート、そして内声を個別の声として捉え、ゴスペルクワイアのように伴奏をアレンジしてますので、注目して聴いてみてください。間奏ではソロギターのアレンジにも挑戦しています。



もともとブルージーなこの曲が何故こんなアレンジになったかというと、僕は4,5年前まで中央線沿いに住んでいて会社通いの生活をしていました。毎日の朝の通勤ラッシュや仕事の帰りの混雑した電車の中でiPodにお気に入りの音楽を入れてなんとか狭く混雑した車内から音楽の世界に逃避していたのですが、そういったリスニング環境の中でとある事に気付きました。

それはちゃんと聴く事の出来る音楽が少ない事です。RockやFunk、Jazz、Fusion等は疲れている体と頭にはぴったり来ず、そんな中でTuck&Patti等の数少ないハートフルなアーティストの音楽はちゃんと聴く事が出来ました。

ある日の(あるいはいつもの)満員電車で、ふと周りを見渡せば電車内のサラリーマンや学生達は皆一様に疲れきっていて、俯いていました。一つ驚いたのは彼らがあまり音楽を聴いていない事です。よく音楽も聴かずにこんな狭い車内で我慢出来るな、と感心していると何やら車内が騒がしくなってきました。スーツ姿の30代くらいの男性と50代くらいの男性が肩がぶつかった、等といった事で口論になっているようです。大の大人が胸ぐらやお互いの髪を掴み合い、激しくののしり合います。周りの乗客は何も起ってないかのように俯いたままでした。口論はやがて収まりましたが、車内には重苦しい空気がどんよりと残っていました。

もしこんな時に優しくて暖かい素敵な音楽が車内に流れていれば、あの人達も口論にならなかったろうし、俯いて疲れきっている人々の役に少しは立てるんじゃないだろうか、と僕はその時思いました。

そして何年か経ち、自分が音楽を作る立場になって今、自分も含め、あの時あの場にいた人達のために優しくて暖かい音楽が作れないかな、と考えました。それがこのNew York State of Mindです。そういった理由でこの曲はスローバラードのような雰囲気になりました。少しはあの時に流れるべきだった音楽に近づけたんではないかと思っています。

Billy Joelの歌った"New York"は僕にとっては"東京"です。この街で体を擦り減らしても尚留まる人達、この街に心を奪われてしまった人達のための曲です。

It comes down to reality
And it's fine with me 'cause I've let it slide
Don't care if it's Chinatown or on Riverside
I don't have any reasons
I've left them all behind
I'm in a New York state of mind

そして現実に戻ってくる
僕は大丈夫、これまでも成り行きに任せてきた
チャイナタウンだろうがリバーサイドだろうが関係ないさ
全てを置いてきた事に理由なんか無い
僕の心はニューヨークにあるんだ

上記はNew York State of Mindの一節です。大部意訳してますが、雰囲気を感じてもらえたら良いな、と思います。こちらの音源はiTunesなどで視聴、ダウンロードできますので、是非チェックしてみてください!

視聴&ダウンロードはこちら!

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