偉大なサックス奏者ソニーロリンズの作曲によるカリプソの楽曲、St. Thomas。ジャズによくある聴いていて頭を抱えるような難しさの無い、ただただ楽しい軽快なチューンです。ダイアトニックの音でのみメロディが書かれているので、ジャズを弾いてみたいな、という初心者の方にまずお勧め出来る楽曲です。
最近はウクレレでアレンジして弾いているのですが、コードを追わずにCのメジャースケールを弾くだけでもアドリブが十分に楽しめるので、アドリブ初心者の方にもおすすめできますね。またスケールから離れて、コード進行に合わせてトライアドのみを狙っていくとカリプソの底抜けの明るさが出て、どことなくティンパンっぽいソロが取れるので試してみてください!
左図がコード進行です。クリックで拡大します。
こちらはJoshua RedmanのSt.Thomas。無伴奏でサックスのみのイントロはかっこいいですね。Brad Mehldauのピアノソロ、右手左手のオクターブ奏法なども圧巻ですね。まさにJazz、って雰囲気です。
Jim Hallもこの曲を愛奏曲にしています。ハーモニーやモチーフの展開がJim Hallらしさを際立たせてますね。さすがコンテンポラリージャズギターの開祖です。