YouTube演奏動画

退屈に慣れる


退屈が嫌いです。

世の中の大多数が退屈を恐れ、映画を見たり、ナイトライフを楽しんだりします。
こんなに退屈な時間が増えたのは、技術が進歩して労働が減ったからだろう、と思っていました。

しかしよくよく考えると、昔の人間、例えば江戸時代の人たちは、
灯りも少ないので、太陽が沈めば仕事は終わるし、夜は家でゆっくりしていたはずです。
余暇は現代人より多いはずですが、
TVがあるわけでも、インターネットがあるわけでもありません。

たまの娯楽といえば、祭りや歌舞伎の演目を見に行くことですが、
歌舞伎は朝の7時半から始まり、休憩を挟みながら夜の10時に終わるような長丁場で、
退屈を埋めるもの、というよりは一大行事のようです。
その時代の退屈と、今の退屈は大きく内容が違うような気がします。

B・ラッセルは退屈の反対を興奮を書きましたが、
現代は退屈という状況が「興奮していない」状況として捉えられているような気がします。

ありとあらゆる「興奮させる装置」TV。インターネット、クラブ、バー。ゲーム、映画、本などなど。
最近の「興奮させる装置」の最たる発明はSNSですね。

今はお気軽に興奮を作り出す装置に溢れているので、
人は興奮していない状況を不適切なものと捉えているような気がします。

反対に、楽器の上達や、新しいアイデアを思いついたり、 勉強するには、大きな退屈が必要です。
静かな生活を過ごしている時、散歩をしている時こそ、 物事は船のようにゆっくり、しかし大きく進んでいるような気がします。

退屈に慣れること、興奮から遠ざかること。
ゆっくりシフトしていけるといいな。


-------------------- 




Acousphere Record Presents【Acoustic Garage Vol.10】


2018 / 1 / 7 (日)
吉祥寺スターパインズカフェ


〒180-0004 武蔵野市吉祥寺本町1-20-16 B1
TEL:0422-23-2251

OPEN: 18:00 / START: 19:00

前売 ¥3,900 / 当日 ¥4,900

( 1ドリンク別 )

詳しくはこちら!

lesson