ギターの生徒さんの高木くんのギターレコーディングを手伝っています。
曲はスティーヴィー・ワンダーのPart Time Lover。ようやく伴奏のトラックが録り終わり、そのトラックのエディットを始めました。
エディットではタイムの誤差を直したり、発音をよくしたりします。
レコーディングやエディットをやるにあたって、ドナルド・フェイゲンのナイトフライという名盤を解説した「ナイトフライ 録音芸術の作法と鑑賞法」(冨田恵一)を再読しています。
ドナルド・フェイゲンがどれだけその作品群を作る時に時間と熱意をかけたかを、MISIAのEverythingなどのプロデュースを担当した冨田恵一さんが丁寧に解説されています。
生音にこだわるプレイヤーの中には編集を悪とする人々もいますが、
僕は音が良くなるならばどうエディットをしてもOKだと思っています。
やはり音源から聞こえる音が全てですので、そのための労力は惜しみたくないですね。
もちろん楽器の腕やレコーディング環境など、録りの部分はエディットよりも大事です。
元のデータが良くないとどうエディットしても高いレベルを超えてきません。
どの部分を取っても手を抜かないことで、名盤と呼ばれるものは出来上がっているんですね。
「ナイトフライ」を聞いていると、強くそう思います。
いつかあれくらい行き届いたものが作れるようになりたいなあ。