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入りと抜き

仕事論などの本を読むことが好きです。
異分野の仕事を見たり聞いたりするのは、とても刺激的です。

先日、アニメーターの友人の仕事を見せてもらいました。
一枚絵のラフ画からペン入れをタブレット上で行うところまで 見学。
ただの線が重なっていき、どんどんと命を吹き込まれて、 姿を現していくのを見ているのはとても楽しい経験でしたね。

仕事を見ていく中で、いろいろ質問したのですが、 その中で興味深かったのは「入りと抜き」の話でした。

力を込めて全てを描くすぎる、つまり「入り」をしすぎると、 どこに注目していいのか分からない絵になってしまう。
そのためにわざと「抜いて」描くそうです。

特にストーリー上、重要ではないアニメの場面で書き込みすぎると、 逆に盛り上がる場所との対比がつかないので、 「抜き」のスキルは必要だそうです。

そういえば音楽も音数多すぎたり、ずっと力が入り続けていると聞きづらいですね。
しっかり丁寧に作りながらも「抜く」べきところはしっかりと抜く。
僕は詰め込むことが好きな方なので、「抜く」ことについてこれまであまり考えたことがありませんでした。

力を「抜く」ことの大切さ。覚えておこう、と。

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