トラブルについてAcousphere奥澤さんと談笑。
以前奥澤さんがアメリカのTuck&Pattiの家に遊びに行った時のこと。Tuckさんがプロデュースしている音源を聴かせようと、
スタジオの電源を入れたのですが、どうも音が出ない。
そこからTuckさんがマイクプリやらのチャンネルストリップ、ミキサー、
それらをつなぐケーブルをチェックし始めたそうです。
30分ほどPattiさんたちとコーヒーを飲んで待っていたそうですが、
ニコニコして戻って来たTuckさんは言いました。
「今日は音を聞くのは無理そうだ。明日の朝にしよう!」
翌日の朝、ニコニコしたTuckさんが玄関で向かい入れてくれ、音源が聞けるようになったことを伝えてくれた時、
Pattiさんが、
「Tuckは機材を一晩中寝ずに点検して、直していたよ。」
と言ったそうです。
普通だったら諦めて、翌日聞けなくなったことを伝えればいいのに。なんて思ってしまいますが、
おそらくTuckさんはそのことをトラブルだとも思ってなかったんじゃないでしょうか。
トラブルをトラブルだとも思わず、嫌な顔一つせず嬉々として解決する。
なぜならそれが自分にとっての普通だから。
そういえばライブ前のサウンドチェックの時もものすごく時間をかけるお二人。
どうも会場の音が気になっているのか、
2時間ほどライブの直前までそこにこだわって会場の全スピーカーをチューニングしていました。
天才と狂気は紙一重と言いますが、トラブルをトラブルと認識せず、
楽しんでそれをやっている人にはかなう気がしませんね。
うーん、クレイジー。