サステインが長く、メロディを歌わせるナイロン弦のギターを長いこと探していたのですが、ついに購入してしまいました、Sadowskyのエレクトリック・ナイロンギターMetrolineです。
しかもカラーは赤色です。トップ板の木目が綺麗ですね。他にもナチュラルやシースルーブラック、サンバーストもあります。どれも美しく迷いましたが、一番自分の中で選ばないであろう赤をあえて選んでみました。
このエレクトリックナイロンギターはソリッドボディのため生音が小さく、その分サステインが伸びて弾くことができます。もともとはSadowskyのチェンバーボディのNYCがモデルのギターですが、かなり高価なため中々手を出しづらかったところ、日本製になり、安価になったので購入する事が出来ました。
ボリュームとトーンの二つのシンプルなノブがトップに乗っています。アクセスし易い位置についているため、プレイヤーにはありがたいですね。ポップな工業デザインで見た目も素敵で、柳宗理さんに通ずる所もありますね。
またギターの形状もテレキャスタイプになっており、座って弾く時にも体になじみ易く、弾き易い形になっていますね。いたれりつくせりなユーザーインターフェースですね。
ネックはちょうど良い幅と厚みで、かなり操作しやすいです。触って見た感覚ではものすごく使いやすいコントローラーといった感じで、ストレスなく演奏ができます。ここまで主張してこないギターも珍しいですね。完全に工業品然として、ここまでフラットにアクセスできる楽器はそうそう無いんじゃないでしょうか。
ブリッジの弦を通す場所も2回穴を通して弦を留めるようになっており、角度も急で弦のテンションをここで稼いでいます。いろいろなアイデアがつまっていますね。
この特徴的な扇形のブリッジはルシアーのRoger SadowskyさんがリスペクトするRichard Schneiderさんのデザインだそうです。この形状により全ての弦の振動がバランスよくボディに伝わるそうです。
またRogerさんによって弦とブリッジに適正な角度を作り出し、ピエゾ・ピックアップの反応を高めているとの事。一つ一つのデザインに意味があるんですね。
こちらのヘッドも秀逸な作りになっています。弦のテンションを強く、適切な力にするためにペグまでの流れに角度がつけられています。
ぱっと見では気付かないですが、いろいろな所にこだわりが入っています。やはり、Pat MethenyやLee Ritenourが使っているのは理由があるんですね。素晴らしいギターです。下にPat MethenyのSadowskyを使った演奏を張っておきますのでご覧ください。いいトーンです。