通常のボーカルレッスンに通われてまずやる事は発声練習だったり、ピッチを合わせたり、などだと思いますが、やはり音楽で一番大事な部分はリズムです。日本ではカラオケ文化が発展して、完全に出来あがったトラックの上で歌を歌う事が多く、リズムは気にせず、好きなように歌う事が常になっています。
しかし実際のプロの歌を聴いてみると、しっかりしたリズムで歌っており、その背骨が出来ているからこそフェイクしたり、もたらせたりしても格好良く聞こえるんですね。これは欧米のアカペラやゴスペルの文化が大きく作用しているのではないかと思います。
伴奏なしで歌う事が出来て、ようやくフェイク等が決まってくるのであって、最初から毎回違う節回し、違う音程で歌うのは良くない練習方法だと思います。
美空ひばりさんが毎回同じ節回し、同じ歌い方で歌っていたように、まずはしっかり毎回同じように歌える事を目指して練習する事が上手く歌う、そして好きなように歌えるようになるための一番の近道ではないでしょうか。