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言葉によって変わる体の動き

Tuck AndressさんのEuropeを長い事コピーしています。ようやく3/1が終わったくらいなのですが、それだけでもたくさんのアイデアやテクニックが詰まっている盛りだくさんな楽曲です。これを覚え、弾けるようになると相当に演奏の幅が広がってくると思います。

最近のコピーで気付いた事ですが、Tuckさんの奏法の特徴として左手親指で6弦のベース音を押さえ、残りの指でコードを押さえる事が多いです。しかししっかり親指で押さえようとすると、フォーム的に無理があり、中々6弦が奇麗に鳴りません。

よくよくTuckさんのフォームを見てみると、6弦を押さえているというよりは、ただ引っ掛けているように見えます。そこで弦を押さえるのではなく、下方向に指を引っ掛けると、弦を押さえている意識はないのに、音がしっかり鳴ってくれます。弦に指が吸着していくようなイメージですね。

この吸着という言葉をイメージして弾くと、嘘のように楽にコードが押さえられるようになってきました。押さえる、爪弾く、などの言葉の持つイメージにとらわれてギター演奏は固定化してしまいがちですが、使う言葉を変える事により、体の動きも変わってきますね。

レッスンで言葉で演奏方法を伝える側として、しっかりとした言葉を使っていかなければ、と考えさせられます。

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