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海の音楽 (ウクレレ、ハワイアン、サーフミュージック、ボサノヴァ)

ウクレレという楽器は海からの影響を多く受けた楽器だと思います。ポルトガルの移民が持ち込んだ楽器がハワイで改良され今のようなウクレレの形になり、その楽器を使って演奏される音楽もハワイアンの緩やかな波のリズムのようなハッピーでレイドバックした音楽になっています。

僕もギターを始めるきっかけとなったのはオーストラリアに留学した時に街のバーで聞いたアコギ1本で弾かれるサーフミュージックでした。おりしもJack JohnsonやDonavon Frankenreiterなどのアコースティックなサウンドを主体としたサーフミュージックが流行り出した時で、サーフィンをかじりながら浜辺で楽器演奏できるのも素敵だなと考え、街の楽器屋さんで100オーストラリアドルでギターを買ったのが音楽家へのスタートポイントになりました。

また海からの影響を多大に受けた音楽として1番の挙げられるのはボサノヴァです。ブラジルはイパネマ海岸に集まったミュージシャン仲間たちがコミュニティを形成し、世界を席巻するボサノヴァというムーブメントを作り上げました。そこでもその音楽性に寄与したのは海や波のリズムの影響です。

また南国の暖かい気候やハッピーな空気感も手伝い海からの影響を受けた音楽は、北国の寒い地域で作られた絶望的に暗いドフトエフスキーの文学などと比べ、歌詞も牧歌的でハッピーでシンプルなものが多いです。ボサノヴァで有名な「イパネマの娘」などは海岸を歩く女性の美しさを歌う(実際にモデルになった女性が存在します)シンプルな歌詞です。そのコミュニティに集まった人たちが、日がな一日ギターを触りながら、海岸線を歩くあの女の子可愛くない?なんて言いながらできたような歌詞ですね。想像すると微笑ましいです。ドフトエフスキーにも是非ハワイで休暇を取ってもらって、サーフミュージックを聴きながら本を書けばもっと明るい話を書けたかもしれませんね。

このように土地や風土からの観点で音楽を聴いていくのも楽しいと思います。暖かい地方の曲だけを集めり山からインスパイアされた音楽などが収録されたアルバムなんかも良さそうですね。ウクレレでボサノヴァをやるのもばっちりはまりそうです。

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