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楽器が鳴っている


昨日の記事でピックアップの弾き比べをしたのですが
今回はアコースフィア清水敏貴さんが弾いたトラックと
同じギターで弾いた自分のトラックを比較しました。

アコースフィア清水さんのトラックでは
波形を見ると全体の帯域でしっかり音が出ているのに対し、
僕の演奏したトラックでは音量は全体的に清水さんより大きいのに
5kz以上の高音の部分があまり出てきません。

それにより清水さんのトラックは明るく抜けて聞こえ、
僕のトラックは音量が大きいのにこもって聞こえる、
という不思議な現象が起こりました。

それによってわかるのは
よく言われる「楽器が鳴っている」状態は
「音量が出る」ということではなく、
「すべての周波数帯域がしっかり鳴っている」
状態を指す、ということです。

音量が小さくても楽器を鳴らすためには、
しっかり弦に圧をかけて弾いているということですが、
その感覚を持つのは難しいです。
清水さんはその感覚をアコースティックギターや
ガットギターなどの演奏で身につけたようです。

エレキギターのような指先で弾く弾き方ではなく、
しっかり腕の重みを使って演奏する。

それを習得するためのおすすめの方法は、
とにかく100パーセントに近い音量で弾き続けることだそうです。
(実際の演奏でも70-100パーセントの音量のボリュームゾーンで弾いているそうです。)
練習では音の強弱はまず置いておいて、
しっかり大きな音で弾くこと。
楽器の振動をしっかり感じること。

そういえばブラジリアンギタリストの外園健彦さんも
ブラジルに行った時に本場のギタリストは全員音が大きくて驚いた、
と言っていました。
確かにクラシックのプレイヤーもみんな良い音を出す練習から始めますね。

楽器のポテンシャル全てを出せるような音で
弾けるように頑張ろう!

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