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百度参り

日本の民間信仰に百度参りというものがある。一度の参拝でなく、百度参拝する事により心願が成就するようにと願うものだそうだ。

僕はライブを毎日やりながら生活するタイプのミュージシャンではなく、普段はレッスンやYouTubeのスタジオライブで活動しながら、隔月の数少ないライブを行っている。現在の音楽業界の動向などを見ていると後者が現在の正道だろうと僕は(個人的に)思うのだが、しかしそれにはデメリットもある。例えば演奏能力についてだ。

楽曲というものはライブにかけた回数に比例して良くなって行くとされている。いわゆるライブで楽曲を育てて行く、という事だ。ある点でそれは正しい。しかし今の僕の活動では毎回スタジオライブで同じ曲を弾く訳にはいかないので、同じ楽曲をライブのテンションで弾く回数は限りなく少なくなる。最近では無理にでも弾く機会を作らないとライブ当日でしか弾かないような楽曲も増えてきてしまった。

その解決策の一つは日々のレッスンで弾くことだ。しかし難しい楽曲に関してはそこまでのスキルに到達出来ている生徒さんの数が少ないのが難点だ。現在ウクレレソロのClose to Youを教えている、あるいは教えた生徒さんは増えてきたが、Stayi' Aliveなどの難度の高いソロウクレレはまだまだ教えられていない。

そこで百度参りだ。願掛けもかね、同じ楽曲をライブのテンションで百回弾く。そうすればライブで回数を重ねた楽曲のクオリティが初演の曲ですら持てるのではないだろうか。前回のライブでStayin' Aliveを初演したのだが、自分で納得のいくものには到底ならなかった。今回はそのリベンジも兼ね、Stayin' Aliveを百度参り改め百度弾いてから本番で納得のいくものをお見せできればなと思う。

昨日今日と何回も通しで弾いたが、新たな改良すべきポイントも見つかった。ブラッシュアップするぞ!

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