アコースティックギタリストのTommy Emmanuelの代表曲の一つでもあるAngelina。こちらは自身の娘さんに向けて作ったメッセージ性のある美しいメロディの曲ですが、ギターテクニック的にもピックと指弾きを組み合わせたハイブリッド・ピッキングと呼ばれる奏法を駆使しており、プレイも格好良いですね。
ハイブリッド・ピッキングは普段ピックで演奏しているギタリストにとって、入りやすいテクニックではないかと思いますので、いつもはバンドの中で弾いていたり弾き語りがメインの人で、ソロギターにも挑戦してみたい、という方にはオススメの1曲です。
今回はイントロダクション部分を映像を目で見ながらTab譜に起こしましたので、ぜひ挑戦してみてください!
Tab譜は通常のものより詳細になっており、
1段目がTab譜、
2段目のLという段落がコード譜と左手の指使い、
3段目が右手の指使いになっています。
3段目のアルファベットですが、
dがダウンピッキング、
uがアップピッキング、
mが(middle)中指
rが(ring)薬指
pが(pinky)小指
になります。
ピッキングスタイルは人差し指と親指でピックを挟み込み、残りの指でフィンガーピッキングも使うハイブリッドピッキングになっています。ピックの使い方自体はエコノミーピッキング(オルタネイトピッキングと反対で、弦移動の際にダウンピッキングやアップピッキングを続けて弾き、弦をまたぐ無駄な動作をなくすAl Di Meolaなどが使用するテクニックです。)
チューニングはDropD(スタンダードチューニングの6弦を全音下げる。)で、カポタストを2フレットにつけると原曲のキーになります!
演奏する際のコツとしては、トップノートはアンティシペートして、ベースノートを拍の頭で弾く事。そしてすべての音を鳴らし続ける事です。このイントロではほとんどがエコノミーピッキングで演奏され、最後の和音で左手の中指と薬指、そしてピックを使ったハイブリッドピッキングが出てきます。
ピックを持ちながらのコード演奏は最初は難しいかもしれませんが、1度慣れてしまうと弦を選べてコード演奏が出来るようになるので、是非マスターしてほしいテクニックですね!