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ディレクション!

先日は若手のレコーディングにサブとしてディレクションに参加させていただきました。

その日はギター録りのパートだったんですが、アーティストだけで録ってきた部分とディレクションがきちんと入っている部分はかなりのクオリティの差がありました。

レコーディングでテイクを選ぶ際、耳が育っていないと良い音をチョイスする事が出来ないので、自分の中で良い音の価値観をちゃんと作っておかないといけませんね。

良い音の価値観を自分の体に入れるためにはやはりお手本となるべきリファレンスCDを持つ事と、とにかくレベルの高い環境、自分の音をきちんとモニターできる環境でのレコーディングを繰り返し、どうやったら良い音が出るのか考え続け、試し続ける事ですね。ライブを繰り返すことでは中々到達できないかもしれません。

 またアーティスト側のもっている力量よりも上の部分を求めてしまうといつまでも録音が出来ないので、そのアーティストが持っている力量を最大限活用出来るようにディレクションするのが良いプロデューサーやディレクターの仕事ですね。

同じ楽器奏者として人のギタープレイをディレクションすると色々な事にも気づかされます。どうやったら伴奏でグルーヴさせられるのか、どのような指の当て方で良い音が出るのかを言葉で説明しなければいけないので、自分が無意識にやっていた事が意識化されて、自分のプレイ中の意識やテクニックも変化していきます。マイルス・デイヴィスも言ってますが、教えるという事は一番良い勉強方法ですね!

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