YouTube演奏動画

ビートルズ/Getting Better

今月末にアメリカからTuck&Pattiさんがライブで来日されるとのこと、その際スタッフとしてお邪魔させて頂けるのでTuck&Pattiさんやライブハウスの方々に失礼ないように正装しよう、ということでジャケットを買いに吉祥寺へ。

よくよく考えれば、僕はあまりジャケットを着たことがないし、ましてや自分で買った事なんてありません。もともとジーパンにシャツなどの動きやすく楽な格好が好きなのですが、やはりスーツやジャケットには体制側、規則やルールに縛られているようなイメージを持ってしまっています。

僕がCDを買い出した中学生くらいの頃はやはりロックが好きで、お気に入りのロックスターたちはぼろぼろのジーンズに革ジャンを来てディストーションのかかったギターをかき鳴らしていました。誰もかっちりしたジャケットは着ていませんでしたし、ましてやネクタイなんかはつけていませんでした。僕の中の確固たるイメージはこうです。「反体制の象徴の破れたジーンズ、そして体制側の唾棄すべきジャケット」。そういうわけで絶対にジーパン以外のパンツ(例えばチノパン)なんかは履かなかったですし、ジャケットを着るなんてことは考えにも入りませんでした。

しかし時は経ち、正装しなければならない機会も増えてきました。そしてついに人生で初のジャケット購入。後輩ギタリストといっしょに買いに行ったのですが、ジャケットバージンの僕にいろいろ教えてくれました。特に面白かったのはジャケットのボタンは下まで留めないという事。なぜなら一番下はボタンが外れた時のスペアだからだそうです。こんな事は一般常識かもしれませんが、これまで全く知らずに生きてきました。試着の時にもばっちり下のボタンまで留めていました。その後でこっそり後輩が教えてくれましたが、店員さんにはジャケット初心者ってばれてたんだろうな。うーん、恥ずかしい。

まあ兎にも角にも、無事にジャケットを手にいれました。まさか自分がジャケットに袖を通す日が来るとは思いもしませんでしたが、着てみれば何のことは無い普通の格好ですね。あの頃の「絶対」と真逆を今ではやっているわけですが、時が経てば考えは変わるもので、変節こそが進化である、と誰かも言ってましたし、少しずつでも良くなっていると信じたいですね。

lesson